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空を飛べる気がした

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形は少し違うかもしれん だが確実に、しっかりと俺の周りではそれが渦巻いている。
言いたいことも言えず後手に回り結局自分の首を絞めている者、
誠か偽りか知らんが変に誤解を招いている者、
望まぬ恋に四苦八苦している者、etc……。

肝心の俺は、っていうことで少し過去を振り返ってみたんだ。



まず高校一年生。入学したてのぴちぴち16歳。
最初はまず友達作りに夢中で、恋愛なんてそっちの気だった…と思う。
それで仲良くなった男友達(以下まるこめ)とその彼女、+その女友達とよく遊んでた。
こう言うのも変だが…その気がある女の子はすぐわかるもので。その子もそうだった。
ていうか、まるこめカップルがその子と俺をくっつけさせようと必死になってたよ。
相変わらず悪趣味なことしやがる…。

それでなんやかんや遊んでたりしてるうちに、それも苦じゃないかな なんて思いだしてた。
いや…違うな、いやでもそう思い込もうとしてた。
性格、外見ともに悪い点はなかったんだけど、単純にタイプじゃなかったのかもしれない。
けどここまできたら引き下がれねぇとか勝手にハードル上げてたんだな、きっと。

直に告白され、付き合うことに。
なんていういか…普通そうなったら少なからず嬉しい気持ちなんかが出てくる筈だろう?
こみ上げてきた気持ちは少なくともそんなのじゃなかったかな。
焦りと不安が混じった感じだった。女の子と付き合うのが初めてだったからかもしれんけど。
それで早速朝一緒に学校行こう、みたいなことになって。
中途半端に仲良くなった感じだったし、何話していいやら…でいっぱいいっぱい。

俺はそんなに彼女ができても一緒にどうこうする、とか面倒だからしたくなかったんだわ。
それを踏まえた上で付き合えれば一番よかったんだけど、まあ時既に遅しってね。

お互いの気持ちが同等じゃない付き合いなんてそう続く筈もなく、
結局は2ヶ月程度で別れた。
はっきり言おう。この時の俺は最低だった。
最低なんてもんじゃない……本気の本気で最悪だった。
別れを切り出す1ヶ月前から振ることを考え始め、
どう言えば自然な感じで別れられるか、傷つけず傷つかずで別れられるかを狂ったように考えていた。
いきなりその話を切り出すと変だから、メールがきてもそっけない振りとかしてさ。

怒ってる?と聞かれても いや、別に とか。

正真正銘中二病。阿呆だった。
そして別れを告げるその日 救いようもない馬鹿な俺はなんとメールでそのことを伝えてしまった。
彼女はあの日、一生懸命電話で俺に想いを告げてくれたのに。
絶対電話掛かってくるなって思ってた。けど、予想とは裏腹にそのままメールで返ってきたんだ。
今でもその文章を覚えてる。

――…うん、なんとなくわかってた。理由聞いてもいい?

完璧に電話がかかってくると踏んでた俺は咄嗟にこう返した。

「絶対電話かかってくると思ってた。」

そしたらなんて返ってきたと思う?





「電話、苦手でしょ?」





確かに俺は電話が苦手だった。だが、そのことは一度も彼女には言っていない。
彼女は彼女なりに俺のことを理解してくれようとしていたのだ。
なのに俺は自分のことばっかりで。
どうしてこんな馬鹿なことしたんだろうな…。


それから多分俺は恋愛に対して慎重になった。
中途半端に付き合わないように…二度とこんなことを起こさないために。
そのせいでまあ、色々損とかもしてるんだけどな。


以上 一年の頃、でした。


END

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