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空を飛べる気がした

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左肘が変に痛いのは恐らく今日のバレーのせいだろう。
そこに居合わせた人達しか知らない珍事(?)が起きた。




それはバレーの試合中。


バレーに関しては素人なんで俺はいつもレフトで上がってきたボールをばちこんとひたすら打っていた。恐らくポジションの名前があったと思うが思い出せないのでスルー。
最初の頃はローテーションしてたんだけど固定にした方が良い、みたくなってからはずっとこのポジションにいた。きっと俺のレシーブの下手さ加減が原因だろう。
でもここのポジションは個人的に好きだった。アタックが決まった時は嬉しいし、なんせ簡単だったからだ。
ここのママさんバレーに参加するようになって早2ヶ月弱。試合にも慣れだした今日、事件は起きた。


「主君いくよ~……あ!」


いつものようにセッターのママさんが俺に声を掛けながらトスを上げてくれる。が、どうやらミスをしたらしい。ボールは俺の頭上を越えてしまいそうな勢いで上に上がっていた。
俺はというとその間数コンマのうちに普通に飛ぶとボールに届かないと思い軽く後ろに反る感じで跳躍中だった。結構頑張ってジャンプしてたと思う。
ボールが落下してくる。腕を上げて打つ体勢に入った。しかし……確信があった。これには絶対届かない。トスが大きすぎたのだ。
視界から徐々に消えていくボールを見送りながら地面に降り立つ……筈だった。





(……俺今地面と平行になってね…?)












ドゴッ



鈍い音が体育館中に……いや、骨を伝って頭に響く。
一瞬で何が起きたか理解した。


どうやら頭上を越えていくボールを追って跳んだはいいものの着地の際足が地面に着かず、勢いそのまま地面に尻から激突。
……恥ずかし過ぎる。
ママさん達はしきりに「大丈夫!?」とか「頭打ってない?」とか心配してくれたが、一人だけ顔を隠して大爆笑してる奴がいた。
森谷だ。この野郎、少しは心配しやがれ。
つってもこんなことで怪我するほど身体は老いてないらしく、そのまま試合続行。
ここ最近で一番恥ずかしい出来事となった。











うん、良いネタが出来てよかったかな。













さて。

忙しくて死にそうだがこれもあと3日で終わる。
正確には4日か。日曜が試験だしな。
終わったらカラオケ行きたい……。



END

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